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🈑エルピス ―希望、あるいは災い―🈡「第9話 第10話」

DNA鑑定の結果をもってしても、本城彰が真犯人である事実は公にすることが許されず、行き場のない憤りを抱える岸本拓朗だが…

7月5日 金曜 16:00 -18:00 BSフジ・181

「第9話」  DNA鑑定の結果をもってしても、本城彰が真犯人である事実は公にすることが許されず、行き場のない憤りを抱えた岸本拓朗(眞栄田郷敦)は、さらに、刑事の平川を脅迫した疑いで会社を解雇されてしまう。この一件で、背後に真実を闇に葬ろうとする巨大な力を感じた浅川恵那(長澤まさみ)は、無力な自分になすすべもなく、再び心身のバランスを崩していく――。 一方、
大門雄二副総理(山路和弘)の娘婿で秘書の大門亨に接触を図った村井喬一(岡部たかし)は、拓朗にジャーナリストを名乗らせ、亨と引き合わせる。村井によると、亨は真面目で正義感が強く、決して政治家の秘書に向いているとはいえない男。実際、過去には村井の力を借りて大門の告発を試みたこともあるという。結局、最後は権力と忖度(そんたく)に屈したという当時の話を聞いた拓朗は、志こそ違えど、村井も今の自分と同じよう
に、目の前にある真実を握りつぶされたことがあると知り、驚く。そして、自分はこのまま終わらせるわけにはいかないと、本城逮捕の最大の壁である大門を排除する作戦に打って出る。亨もまた、いずれ大門の右腕となるであろう斎藤正一(鈴木亮平)の存在が決め手となり、ある覚悟を決めていて…。 「第10話(最終話)」   大門亨が死んだ。大門雄二副総理(山路和弘)の娘である妻と離婚し、
事務所も退職し身ひとつになった亨が、命を懸けて大門に対するレイプ事件“もみ消し”疑惑を告発しようとしていたことを知る岸本拓朗(眞栄田郷敦)は、その死の意味を理解し、言葉を失う。  一方の村井喬一(岡部たかし)は、亨の正義を踏みにじり、自らの保身のため、身内の死をもってすべてに終止符を打とうとする大門のやり方、さらに、権力という名の悪から目をそらし、
平然と報道を続けるマスコミのあり方に怒りを爆発させる。  『ニュース8』のスタジオに殴り込んできた村井のただならぬ様子を見た浅川恵那(長澤まさみ)は、その真意を知りたいと、拓朗の元を訪ねる。しかし、亨を死に追いやったことに責任を感じ、かつての村井の忠告の意味を嫌というほど思い知らされた拓朗は、恵那の言葉に虚無感といら立ちを覚え、今度こそ、この一件から手を引くと宣言する。
深い失意と恐怖に襲われる拓朗の言葉に、恵那が出した答えは…!?