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わかやま医療ナビ【これからの附属病院】

気になる医療のお話を身近な症例から最新医療までわかりやすくお伝えする「わかやま医療ナビ」

7月7日 日曜 17:30 -17:45 WTV1

今年4月に就任した西村好晴病院長(外科学第一講座:心臓血管外科 教授)に伺いました。 県内唯一の特定機能病院である県立医大附属病院は、高度な医療の提供、高度な医療技術の開発及び高度な医療に関する研修を実施する能力等を備えた病院ということで、安全で質の高い医療を提供し、地域の保健医療の向上に貢献することを基本理念としています。
今後、特に力をいれていきたいこととして、ロボット手術を挙げられていて、去年12月から取り入れている心臓のロボット手術について詳しく伺いました。 心臓は通常、正中切開といって、胸骨を縦に20センチほど切りますが、近年、右胸の肋骨の間を切る右小開胸が増えています。骨を切らず、傷が小さいため、社会復帰も早いのがメリットですが、深い位置にある手術部位は医師にとっては視野が悪く、難易度が高いものとなります。
一方、ロボット手術には、手術部位を拡大して見ることができるという特性があります。心臓のロボット手術で対象となるものは、主に2つの手術があり、医大では、現在、心臓弁膜症の僧帽弁形成術のみが行われています。なぜ右胸なのかという質問には、心臓には切ってもよいところが決まっていて、右側からしか到達できない為ということでした。
その他、質問コーナーとして、大動脈解離の原因や医大で多いという腹部大動脈瘤の患者さんによく聞かれる質問(破れるのではないかという不安)にもお答えいただいています。

  • 出演者

    【出演】 和歌山県立医科大学附属病院 西村好晴 病院長 【聞き手】 佐藤瑞穂