ドキュメンタリー/教養

情熱大陸🈑

情熱大陸 THE TEAM  #1
診断がつかない症状の謎を解く
大学病院のシャーロックホームズたち

7月7日 日曜 1:20 -1:50 AKT秋田テレビ1

情熱大陸🈑

知られざる「チーム」の情熱に迫る特別シリーズ「情熱大陸THE TEAM」。第1 回は― 頭が痛い、足が動かない… つらい症状があるのに、どこの病院でも診断がつかない。そんな患者が、最後に頼るチームがある。千葉大学医学部附属病院の総合診療科だ。診断に特化したセカンドピニオン外来で、総勢21人の医師がチームで診療にあたる。率いるのは生坂政臣医師。21年前、千葉大学病院に総合診療科を立ち上げ、原因不明の症状に苦しむ
数多くの患者を救ってきた。 総合診療科のチームは、循環器内科、呼吸器内科、整形外科などの細分化された視点だけに囚われず、横断的・多角的に患者を診療し、問題解決を行う。 取材を始めて驚いたのは、その診療時間の長さ。患者とのやりとりは二時間を超える時もある。その後、チームでのディスカッションを重ねて、二番目、三番目と医師が続き、同じ患者を診る。
彼らは、検査機器などは使わずに問診と身体診察だけで患者と向き合う。表情、言葉、匂い、汗、呼吸数はもちろん、症状と関係のなさそうな趣味や家の間取りまで問診し、深掘りする。病気には、「体」の原因以外に「心」や「社会的」な要素が大きく影響を及ぼすこともあるという。ディスカッションで推論を重ね、病気を絞り込んでいく様は、シャーロック・ホームズが真犯人を見つけ出すような鮮やかさだった。
たとえば「足や体のふらつく」症状に半年ほど苦しんできたという40代の女性。筋肉や骨、中枢神経の問題を精査したが特に問題はない。注目したのは、患者の洋服についたタバコの匂い…一体彼女の病気の正体は何なのか?チームは意外な答えを導き出す。 メスや薬でなく、推理によって患者を救う名探偵たちに密着した。