ドラマ

愛の嵐▽懸命

甲州の大地主、三枝家で何不自由なく育てられた娘・ひかる。ひかるの五歳の誕生日に、父・伝右衛門が孤児である猛を連れ帰り、猛は使用人として三枝家で暮らし始める。

7月3日 水曜 15:30 -16:00 チバテレ1

勇作にだけは援助を受けたくなかった伝右衛門だが、やむを得ず融資を頼むことにした。ひかるは父親をなじり、脅えて猛に泣きついた。猛は、いざとなったら二人で逃げようと、思わず今まで抑えていた感情が出てしまう。猛の危惧していたとおり、頼みにしていた金融業者が突然融資を断ってきたのは、勇作のさしがねだった。
さて、いよいよ伝右衛門が将来を賭けた二隻の船が南方の島へ向けて出発することになった。この船には、新天地を求めて八十組の小作人たちとその家族が乗り込んでいた。白部村からも四家族が参加していた。伝右衛門は祈るような気持ちで船を見送った。