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ドキュメンタリー/教養

FNSドキュメンタリー大賞 不屈のセッター・藤井直伸〜希望の星が遺したもの〜

石巻市雄勝の旧大須中学校でバレーを始め、東京五輪に出場した藤井さん。東日本震災や大けが、胃がん…苦境の中でも決して諦めなかった生き様と、遺したものをたどる。

6月28日 金曜 1:00 -1:55 めんこいテレビ1

石巻市雄勝町にある小さな漁師町に生まれ、運動部がバレーボール部しかない旧大須中学校で競技を始めた藤井さん。中学校には体育館がないため朝はグラウンドで”青空バレー”。午後は近くの小学校の体育館を借りて夜遅くまで練習を重ねた。バレーの強豪・古川工業進学後には大きなけがも経験したが、病室のベッドでもボールを手放さず、その後の飛躍につながるトスを磨いた。東日本大震災では実家が被災。バレー人生の危機を迎えた
が、周囲の支えで未来につながった。「希望の星になれたら」。傷付いた古里や支えてくれた人たちのためにも、目標としていた東京五輪にも出場。さらなる活躍が期待されていたが、オリンピック後に感じた目の不調から、胃がんステージ4と判明。2023年、31歳でこの世を去った。彼の人生を語る上で欠かせないのが、逆境とそれを乗り越える力だ。どんな状況でもくさらず、努力を続ける姿勢は指導者の心を打ち、所属した東レや日
本代表の団結を強めた。その姿勢はプロになっても、日本代表になってからも変わることはなかったという。一所懸命にバレーボールに打ち込んだ不屈のセッター。厳しい試練の連続だったからこそ、その周りにはいつも多くの人の姿があった。番組では元日本代表セッターという肩書だけでは語れない1人の青年の人生と、彼と関わってきた人たちを通じて、一日一日を大切に生きる意義を問いかけていく。

  • 出演者

    ナレーション:佐藤拓也 撮影:下山雄生 編集:三浦健輔 CG:小熊美優 タイトル:清野雅敏 MA:市原貴広(ヴァルス) 音効:角 千明(ヴァルス) 構成・ディレクター:角田翔太 プロデューサー:山下悠哉