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趣味/教育

テレビ寺子屋 「自分の世界を拡げる視座」沼田晶弘

「自分の世界を拡げる視座」
沼田晶弘(東京学芸大学附属世田谷小学校教諭)

6月23日 日曜 5:30 -6:00 NST1

テレビ寺子屋 「自分の世界を拡げる視座」沼田晶弘

みなさんが物事をどこから見るか?これを「視座」と言います。この視座に立った時に見えるものが「視野」で、視野の中に打ったどの点で見るかというのが「視点」です。よく「視野を広げなさい」と言いますが、同じところから動かずに視野を広げようとするから難しいのです。視座を高くしたり、もう一つ違うところに視座を立てたりできれば簡単ですね。視座を増やすためには、旅行をしていろいろな人と出会うといいと言います。
では、「詰め込み教育」とは何か。視座が低くて一つしかないから、視野が狭い。狭い中に「たくさん視点を打ちなさい」と教えるから、詰め込みになるのだと思います。無理に視野を広げるのではなく、どんどん新しい視座を獲得させたいですよね。そのためには、子どもたちに新しい場所や人、違うことを考えている人に会わせたり見せたりしてあげたい。例えば、外国の人が友達にいれば、外国の視座が入って一気に視野が広がります。
それから、プロ野球やプロサッカーを見に行くのもいいかもしれません。やっぱり本物はすごいですから。テレビ番組でも本でもいいかもしれない。それを見た時に、一緒に「これってこうなのかな」と、話してみることも大事です。それがまた、一つの学びを生みます。 大人の力で、ぜひ子どもたちにたくさんの視座を立てていただきたいと思います。