• この番組の放送は終了しました

ドラマ

傑作時代劇 大岡越前(第3部)🈞 第25話「義賊かまいたち」

『大岡越前』第3部は、大岡越前の家庭人として、庶民のひとりとしての忠相の姿にスポットをあて、親子の愛、夫婦の愛、友情などをテーマに描くホーム・ドラマ編である。

6月21日 金曜 14:30 -15:25 TSCテレビせとうち

すでに『大岡越前』は、第一部で“大岡越前の人となり編”を、第二部では、ヒューマンタッチでくりひろげられた“政談編”を放送してきた。このように、前二作では、為政者としての忠相の公的な面を浮きぼりにしてきたが、第三部では人間・大岡越前の私的面、つまり家庭人として、庶民のひとりとしての忠相の姿にスポットをあて、“親子の愛、夫婦の愛、友情”などをテーマに描くホーム・ドラマ編である。
登場人物と性格設定は前回とほぼ同じだが、第3部から新しい人物が四人加わる。南の与力・池田良助の息子で、見習い与力の池田大助に原田大二郎、大岡家に女中奉公にきた陽気で明るい娘・おはなに田坂都、忠相と雪絵の間に生まれた忠宣に大川辰五郎、村上源次郎宅のまかない婦に桜むつ子が決定。
特に、忠相と雪絵の間に生まれた忠宣役の大川辰五郎は、俳優・大川橋蔵の長男。出演にあたって大川橋蔵も快く承諾して番組こそちがうが親子そろっての人気時代劇出演が実現した。
加藤剛の大岡越前守忠相、その親友、竹脇無我の榊原伊織を中心に総勢二十名の大世帯になったこの番組の制作陣は、脚本が加藤泰稲垣俊、津田幸夫、池田一朗、宮川一郎葉村彰子、音楽は山下毅雄、ナレーターは芥川隆行、監督は山内鉄也内出好吉、鎌田房夫ほか、制作担当は西村俊一(C・A・L)、郡進剛(電通)、撮影は東映京都制作所。
大名、武家専門狙う義賊“かまいたち”が遂に商家にも押し入り大憤激の源次郎、辰三。しかも丁稚小僧の父親が、かまいたちの施し金がもとで自殺してしまう。だが、忠相が下手人を捕らえてみるとかまいたちとはまったく違う偽者だった。かまいたちに着せられた濡れ衣はようやく晴れて、怪盗の噂もいつしか町から消えて行く。