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ドキュメンタリー/教養

FNSドキュメンタリー大賞・ザ・ドキュメント「逆転裁判官の真意」

退官直前に逆転無罪を連発した裁判長、福崎伸一郎。大阪高裁時代の1年半で7件もの逆転無罪を出したが、その真意を誰も知らない。司法界の謎に弁護士記者が挑む。

6月21日 金曜 2:45 -3:40 テレビ西日本1

2017年7月、一人の刑事裁判官が定年退官を迎える。その名は福崎伸一郎。 最高裁判所の調査官を務めたこともある「エリート裁判官」である。 福崎は、2015年12月、最後の職場として大阪高裁に裁判長として赴任。 退官までの1年半、次々と一審の有罪判決を破棄。「逆転無罪」判決を連発する。 有罪率が99%を超える日本の刑事裁判。一審での無罪は珍しいが、二審での「逆転無罪」はもっと珍しい。そのため、退官直前に
週刊誌でも取り上げられるなど一時話題となるが、福崎自身は何も語らず、その真意は今も謎のままである。 退官直前の一種の告発だったのか、それとも、偶然の巡り合わせに過ぎないのか。 弁護士資格を持つ私(ディレクター)は、7年前に記者となり、主に刑事司法を対象に取材を続けている。退官直前の福崎の判決も傍聴し、その後二度にわたって取材を申し込むも返事はもらえなかった。あれから6年、今からでもこの謎を解き明かす
ことはできないか。 まずは福崎の大阪高裁裁判長時代の判決文を集めて読み込んでいく。すると、数年ストップしていた重大事件の審理を果敢に進めたかと思えば、別の事件では被告人の言い分を最後まで聞こうと審理に時間をかける姿。さらには、軽い事件で独自の法解釈に強いこだわりを見せるなど、福崎の様々な側面が浮かび上がる。 実際の福崎は一体どんな人物なのだろうか。福崎に3度目となる取材を申し入れると―。

  • 出演者

    【語り】 上田大輔 豊田康雄(関西テレビアナウンサー)

  • スタッフ

    【ディレクター】 上田大輔 【撮影】 小松和平 【編集】 髙澤宏 【プロデューサー】 宮田輝美