ドキュメンタリー/教養

テレビ寺子屋【人生の的/相田一人】

「人生の的」
相田一人(相田みつを美術館館長)

5月7日 火曜 4:15 -4:45 東海テレビ011

テレビ寺子屋【人生の的/相田一人】

父・相田みつをが晩年に残した『人生の的』という書があります。『ふたつあったらまようよ ひとつならまよいようがない 人生の的はひとつがいい』 この作品の最後は、『人生の的はひとつがいい』と、言い切っています。父がこういう断定的な言い方をする時は、全部自分に向けて書いている時です。では、具体的に目指していた「父の人生の的」は一体何だったのか。ズバリこれだったのではないかという作品があります。
これは漢詩ではないかと思うぐらいで、父の作品としてはちょっと異色です。 『一生燃焼 一生感動 一生不悟』 一生何かに感動し、一生自分の命を燃焼していければ、悟れなくたって自分はいいんだ。つまり「生涯円熟なんかしなくたっていい」、その代わりに「常に見た人に感動と自分の命の燃焼を伝えられるような、そういうものを書き続けていきたい」という思いが父の中にはあったのではないかと、息子の私は考えています。