趣味/教育

テレビ寺子屋【ヒマラヤに学校を/野口健】🈐

「ヒマラヤに学校を」
野口健(登山家)

5月5日 日曜 5:30 -6:00 さくらんぼテレビ1

テレビ寺子屋【ヒマラヤに学校を/野口健】🈐

ネパールの「マナスル」という山の麓、標高3600メートルのところに「サマ村」という村があります。ヒマラヤの清掃活動の一環で、サマ村に数日間滞在した時のことでした。僕たちのテントに子どもがいっぱい集まってきたので、「みんなの夢ってなに?」という質問をすると、きょとんとしています。山登りのガイドをしてくれているシェルパに聞くと、当時のサマ村には、そもそも「夢」という概念や考え自体がないと言うのです。
僕にとって「夢」は、子どもの頃に自然にポッと出るもの。僕は「ドリトル先生航海記」を読みながら地球儀を見て、「この辺りかな」と想像してワクワクしていました。それが夢を抱くことにつながったのだと思います。「夢を持つには何かしらきっかけが必要だ、まず本だ」という考えが浮かびました。しかしサマ村はネパールの外れの本当に貧しい村で、学校がありません。本を読んでもらいたいけれど、読み書きができないと読めない。