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テレビ寺子屋🈐【スポーツから学べる 心のスキル/田中ウルヴェ京】

「スポーツから学べる 心のスキル」
田中ウルヴェ京(スポーツ心理学者)

5月4日 土曜 5:30 -6:00 北海道文化放送1

テレビ寺子屋🈐【スポーツから学べる 心のスキル/田中ウルヴェ京】

スポーツからは心・技・体、様々なことを学べ、学んだことが引退後も企業や社会で役立ち、求められるスキルなのはなぜかということが研究されています。近年、イギリスの学生スポーツをやっていた約2万人を調査した結果、スポーツで学び仕事でも使える「心のスキル」がいくつか挙げられました。ひとつが、「難しい目標でも達成しようとする意欲」です。ただ、「心のスキル」はスポーツをすれば簡単に身につくわけではありません。
体を作ったり技を学んだりするのに時間がかかるのと一緒で、一つ一つゆっくり身につけていくことだと思います。 人によってやり方は違いますが、具体例として、「難しい目標でも達成しようとする」ために実際に私自身がやったことを紹介します。 まず、必ず唱えていたのは、『自信は持たないようにする』です。達成できそうな目標なら自分を信じられプロセスもイメージができますが、難しい目標に向かう時、自信はないです。
私はオリンピック選手になり選手村に入った時ですら、「自信なんて持たなくていい」と思うようにしていました。それはなぜでしょうか?『本番前日までネガティブな自分でいつづける』ことを大切にしていたからです。私の性分かもしれませんが、「もう大丈夫」「この自分でいけるかも」と思ってしまうと、うっかりミスが増え、怪我をしかねません。自信を持ちすぎると正しい緊張ができなくなってしまうのです。