ニッポンの里山　ふるさとの絶景に出会う旅▽校庭育ちのコウノトリ　島根県雲南市🈑

この春、小学校の校庭にコウノトリが巣を作った。辺りは狭い谷を巧みに利用した田んぼが広がる美しい田園。そこに住む生き物を餌にした子育てを子供たちも見守り応援した。

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この春、市内の小学校の校庭に特別天然記念物のコウノトリが巣を作った。子供たちが駆け回るすぐ横で子育てを始めたのだ。なぜそんな場所を選んだのか。学校周辺は山と谷が織りなす美しい田園。その地形を利用した狭い田んぼや山から出る清水を蓄える独特の水路には生き物が多い。それを餌にひなを育てたのだ。子供たちが集めて校庭に置いた小枝も巣の材料に使われた。農家や子供に見守られ、４羽の幼鳥が校庭から空に巣立ったのだ