日本のチカラ

ドキュメンタリー/教養

日本のチカラ#401🈑 かめたろう! 〜ウミガメの町のアイドル〜

徳島県南部にある美波町。海岸にはウミガメが産卵のために上陸することから「ウミガメの町」として知られています。この町をPRするちょっと変わったキャラクターが。

9月30日 月曜 10:25 -10:55 南海放送1

徳島県南部にある美波町。海岸にはウミガメが産卵のために上陸することから「ウミガメの町」として知られています。この町をPRするちょっと変わったキャラクターが。その名も、かめたろう。本名、徳永聖二さん(60)。イベントの司会やツアーガイドに引っ張りだこの人気者。誕生したのは13年前。当初は、かわいいキャラクターを作る予定でしたが、予算不足のため人間丸出しのキャラクターに。
しかし、微妙に愛くるしいその姿が人気を博し、町のおみやげや自動販売機にイラストとして描かれたり、徳島県内の小学校の教材に載るほどまでに。町の人は、かめたろうのことを「かわいい人」「この人がいないと笑顔がなくなる」と話します。中学生には「推しです!」と声をかけられるなど、もはやアイドル的存在。
首にかけているのは、心の状態が分かる「テンションメーター」。さらに「変身ベルト」にも、ある仕掛けが。いつも背負っている甲羅型リュック…メンテナンスは自分で行っています。もともとクロス職人で家業の内装業を継いでいましたが、家族の反対を押し切り47歳のとき、かめたろうに転身。特に反対したのは、9年前に亡くなった母の澄美子さん(享年76)でした。そんな母が最期に残したある言葉とは…。
かめたろうはふだん、町の観光案内所に勤務。外国人観光客がやってくると、不器用ながらも英語の翻訳機を駆使して懸命に案内をします。そんな姿を見ると、誰もが笑顔になり、ハッピーな気持ちになるといいます。 いつも全力、でもときどき空回り…。その見た目とは裏腹に、繊細で、よく悩み、ときには涙も…。観光業で頑張る町の人をとにかく応援したい!…日々奔走する男性の物語です