ドキュメンタリー/教養

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たかが米、されど米〜米穀店6代目の粘り〜

3月31日 日曜 8:00 -8:30 TOKYO MX1

徳島県徳島市にある江戸時代から続く老舗の米穀店。6代目の関山隆大さん(36)は8年前に店を継ぎました。1人あたりの米の年間消費量は昭和37年度をピークに減り続け、今ではその半分以下。こうしたなか、お米に少しでも興味を持ってもらおうと、関山さんは店の改革に乗り出します。目指したのは、これまでの米穀店の持つイメージを変えるわくわくする店作り。
「全てに驚愕する米」「忍者も唸る」「ほどよいという美学」…店内にはインパクトのあるポップが所狭しと並び、米の味や食感、相性の良い料理なども添えられています。関山さんのモットーは「世界中にある食べ物のなかでお米のおいしさを超えるものはない」…お米愛に満ちた店内には常時、20種類を超えるブランド米が…。
訪れたお客さんはお米を選ぶという体験に驚きと楽しさを感じています。お米の研究も欠かさず、味覚のさえる朝は米に合う調味料や料理を妄想しながらご飯を食べる関山さん。
しかし、店の売り上げは最も良かったころの5分の1ほど。時代の変化により、専門店ではなくスーパーなどでお米を買う人が増え「若い人たちは米穀店の存在を知らない」と悔しそうに話す関山さん。生活のため週5日、アルバイトも。休憩時間も休まず、米の配達に出かけています。代々受け継いできた店を守るために…。
昨秋、自らの原点ともいえる場所を訪問。そこには人生を変えた米がありました。 お米にこだわり抜くことに活路を見出した、6代目の思いに迫ります。

  • 出演者

    【出演】 関山隆大(関山米穀店・6代目店主) 【ナレーション】 島川未有(四国放送アナウンサー)