ドキュメンタリー/教養

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“キラ星”たちの春 〜北の大地を巣立つ〜

4月29日 月曜 9:30 -10:00 TOKYO MX1

海道余市町の北星余市高校(ほくせいよいち)高校には「キラ星」のような個性的な生徒たちが全国から集まります。いつも着物姿の生徒は「“芸のこやし”になる」と入学。すぐに落語研究会を創部すると翌年、自分と同じく着物姿の後輩が入学。お互い、大いに驚きます。
生徒の中にはなんと口笛の世界大会を3連覇した生徒も…。「この高校での生活は、濃い」と語ります。中学時代不登校だった女子生徒は、周囲の勧めで生徒会長に…「私自身、ビックリ」。書道部の3年生は卒業を前にした心境を「書」に…その言葉とは? 生徒たちの3年間の成長と巣立ちを見つめました。
今年この高校を卒業する「教師」もいました。3年A組担任の菊池淳先生(61)。3月いっぱいで定年退職。教室の壁には幼少期から還暦に至るまでの先生の写真が…。「最後だから張ろうよ、って生徒が」と菊地先生は苦笑します。「34年…気づいたらあっという間…」。卒業式の2日前、ある事件が…「最後の最後まで本当にやってくれますよ…」。
式の壇上で、先生はクラスの生徒たちからあるプレゼントを手渡されます。「今年は泣かない」と話していた先生の目に光るものが…。最後のホームルーム。菊地先生の贈る言葉は「ありがとう、と、ごめんなさい、が言える人になってください」。
35年前に高校中退者を全国から受け入れ、その後も不登校や拒食過食、発達障がいなど、その時代の若者たちの抱える問題と向き合ってきた小さな高校。温かな春を爽やかに描きます。

  • 出演者

    【出演】 北星余市高校の生徒たち…薮下颯太、渡邉日菜子、堀川紅羽、海老佐和子、高橋奏人 🈀 菊地淳(3年A組担任教師) 【ナレーション】 堀内美里(北海道放送アナウンサー)