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日本のチカラ[字]

  • 4月21日
  • 日曜
  • 14:00 -14:30
  • TOKYO MX2

私の仕事は八雲塗 〜漆に魅せられた女性職人〜

島根県松江市の伝統工芸・八雲塗。松江藩のお抱え塗師だった坂田平一が、明治初期、松江の新しい産物として考案した漆の器です。鮮やかな色合いで落ち着いた美しさがあり、時間が経つほど文様がさらに綺麗になるという不思議な特徴も持っています。かつては地元の家庭でお馴染みの器でしたが、時代の流れとともに需要が減り、工房も少なくなっていきました。
八雲塗を製造・販売する松江市の山本漆器店では、工房で3人の職人が作品を作っています。30年前から工房で働くベテラン塗師の松原昭さん(75)と、二人の女性職人。絵師の荒木広美さん(58)と新米塗師の篠原愛海さん(23)です。二人とも県外からIターンでやってきました。細長い工房なので、3人横に並んでいます。
去年の春、広島県からやってきた篠原さんは、大学時代から漆を専攻するほどの漆好き。美術館で出会った細密な漆芸作品に衝撃を受け、自分でも作りたいと思ったそうです。新卒で職人になり、師匠・松原さんの指導のもと日々腕を磨いています。
八雲塗の世界ですが、甘くありません。一人前になるには10年かかり、篠原さんのような駆け出しの職人にとって、それだけで生活するのは厳しい環境です。加えて、漆に負けて手がかぶれたり、長時間の座りで腰を痛めたり…。それでも職人たちは黙々と作品に向き合います。きょうまで伝統を支えてきたのは、この人たちのように“もの作り”に楽しさや生きがいを見つけた人たちだったのではないでしょうか。
篠原さんは言います。「100年後の人たちに『自分は作れない』って思われるくらいのものを作って、残したい。」小さな工房の物語から、彼女たちの作品にかける思いを感じ取っていただけたらと思います。

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