ドキュメンタリー/教養

日本のチカラ#380🈐🈑

今回の主人公・山田千紘(ちひろ)さんには右手と両脚がありません。当時20歳だった山田さんは仕事の疲れなどから、深夜に駅のホームから線路に落下、電車にひかれました

5月6日 月曜 10:25 -10:55 南海放送1

今回の主人公・山田千紘(ちひろ)さんには右手と両脚がありません。11年前、当時20歳だった山田さんは仕事の疲れなどから、深夜に駅のホームから線路に落下してしまい、電車にひかれました。そして10日後、目が覚めたときには利き手だった右手と両脚を失っていました。『人生が終わった』『消えたい』…三肢を失った現実を目の当たりにした瞬間、そう思ったといいます。
しかし、献身的に支えてくれる家族の姿を見て、山田さんの気持ちは少しずつ変わっていきます。「元気になって恩返しをしたい」。自立するためリハビリにもポジティブに向き合い、1年半はかかるといわれた義足歩行を半年で自分のものにし、利き手である右手を失ったため、左手で文字を書く練習も毎日行いました。
たゆまぬ努力の末、事故から2年後には一人暮らしを開始。炊事、洗濯、掃除など、家事を全て一人でこなしています。さらに、7年前に一般雇用として入社した日本航空の関連会社に勤務しながら、日本各地で行われる講演会に参加。自身の経験を発信し、多くの人が前を向ける新しいきっかけを与えるべく、精力的に活動を続けています。2021年にはYouTubeチャンネルを開設、日常生活の様子や様々なことに挑戦する姿を発信。
2023年には富士登山に挑戦し、見事登頂を果たしました。「三肢がなくてもこれだけのことができる」…自らの行動を通して伝え続けています。